ナイジェリア・ラゴス — 原文は2024年7月9日に公開されたものです
本日、国連開発計画（UNDP）アフリカ局は、パトランキングの名で広く知られるパトリック・ナエメカ・オコリエさんをアフリカ局親善大使に任命しました。当初の任期である2年の間、アフリカにおけるイノベーション・エコシステム構築を目指すtimbuktoo (ティンブクトゥイニシアチブをはじめ、若者のイノベーションと起業促進、そして持続可能な開発目標（SDGs）の推進を主に担います。 

パトランキングは、「アフリカの若者が自らの力を最大限に発揮できるよう、必要なツールや資源、機会を提供することは、私にとって重要な使命です。今回この役割を担うのは、大陸の大多数を占める若者の独創性と野心によって推進されるイノベーションやテクノロジーを通じて、多くの人々の発展を変革し得る重要な取り組みに、声を届けるため」と語りました。 

逆境から成功へと至った彼の歩みは、多くの人々に感動を与えています。深刻な経済的困難に直面しつつも、それを乗り越えた経験から、社会への還元を自身の使命としてきました。恵まれない環境にある若者への教育機会の創出や、起業家精神を持つリーダーの育成に注ぐ情熱は、彼の強さと、社会に前向きな変化をもたらすための決意を示し続けています。 

2020年、パトランキングは「アフリカン・リーダーシップ大学（ African Leadership University ：省略ALU）パトランキング奨学金」を創設し、アフリカ各国から選ばれた有望な学生10名に、ルワンダとモーリシャスにある名門のALUで学ぶための全額支給制の奨学金を提供しました。現在は、3年間の学位取得を支援する次期奨学生の選考を最終段階に進めています。さらに2024年5月には、才能あふれるアフリカの若者がテクノロジー技能を革新的に向上させるための指導を行うALX Africaとの画期的なパートナーシップを通じて、「パトランキング財団テック奨学金」も立ち上げました。当連携により、40名の優秀な若者に最先端のテクノロジー教育と実践的なキャリア研修の機会を提供する、総額50万ドル規模の奨学金が近く発表される予定です (注：2024年時点)。 

UNDP総裁補兼アフリカ局長のアフナ・エザコンワは、「創造性は進化し続けるアフリカの物語にとって極めて重要であり、信頼性、品格、自信、そして影響力のような、お金には換えられないものをもたらします。パトランキングがUNDPアフリカ局親善大使として、若者によるイノベーションやtimbuktooの推進に尽力し、その才能を活かして発信し、他者に機会を創出していくことを、私たちは心より楽しみにしています」と述べました。 

パトランキングの独自の表現力と声は、アフリカを飛び込え、世界中の多様な人々の共感を呼び起こし、若者がアフリカ発の解決策を生み出すための強力な原動力となります。アフリカ局親善大使として、その創造的な声を活かし、アフリカにおけるSDGs達成に向けた発信を行います。そして、持続可能な投資へ十分な規模の支援を動員し、多くのアフリカの若者を意思決定の場に招き入れ、機会と投資の隔たりを埋める革新的な行動を促すでしょう。 

さらに、アクラ 、カイロ、ケープタウン 、カサブランカ、 ダカール、アディスアベバ、キガリ、 ラゴス、 ナイロビ、ルサカに設置された10のテーマ別ハブと、アフリカ各地に展開する「timbuktoo・ユニバーシティ・イノベーション・ポッド（UniPods）」を特色とするtimbuktoo・イニシアチブの推進において重要な役割を担います。UNDPは、彼の発信が、アフリカの若者によるイノベーション・エコシステムへの投資、強化、育成、そして構築において極めて重要になると確信しています。