UNDPと日本、ウクライナ統一記念日に「コミュニティ結束」イニシアティブを支援
2025年1月22日

キーウ発 – 国民統合の象徴である「ウクライナ統一記念日」(ウクライナ語で「Den' Sobornosti」)を記念し、 UNDPウクライナは、日本政府の資金拠出を受けて、「コミュニティ結束」全国統一プラットフォームに参画しました。
本イベントは、ウクライナの地方・国土発展省が主催する「肩を寄せ合う」プロジェクトの一環で、今年は中央部および後方支援地域にあるコミュニティと、前線および国境地域のコミュニティを結びつけることに焦点を当てました。
イベントには、政府関係者、コミュニティの指導者、州地方行政機関の代表者、ボランティア、文化人が集まりました。参加者は、コミュニティにおける結束の重要性ついて議論し、相互扶助の成功事例を共有するとともに、イニシアチブを実施するための資源動員の効果的な戦略や、ボランティアと当局間の協力の重要な役割について検討しました。
イベントにて、ウクライナのデニス・シュミハリ首相は「ウクライナ全体で、私たちはお互いを頼りにできることを知っています。後方支援地域のコミュニティが、前線にある都市や村々が戦争の影響に対処することをサポートし、タイムリーで効果的な援助は、生死にかかわる戦時下という今日の困難な時期においてにおなおさらの重要性となっています。」と述べました。
シュミハリ首相は、各コミュニティの積極的な参加に感謝するとともに、他のコミュニティの参加と、連帯のための強固なネットワーク作りを呼びかけました。また、「団結したウクライナは、私たち一人ひとりのことです。そして団結とは、私たちの善意であります。故郷を共有し、いつでもお互いに助け合い、支え合う大きな団結した家族であるという感覚を生み出す行動でもあるのです」と述べました。
オレクシー・クレバ ウクライナ復興担当副首相は、地域間の連帯の重要性を指摘しました。「団結とは言葉だけではなく、具体的な行動なのです。それは、私たちが肩を並べ、ハルキウ州の学校を修復し、リウネ州でスームィ州の子どもたちが『シュチェドリク』を歌い、ドネツク州のコミュニティがリヴィウ州からの支援を受け、ザカルパッチャ州からの支援がザポリージャ州に届くときのことなのです。」
ヤコ・シリアーズ UNDPウクライナ常駐代表は、団結がウクライナを最も困難な時期から導く強い力であることを強調しました。「地域コミュニティから国家機関まで、ウクライナに見られる結束力は、前向きな変化を促す並外れた強さを表しています。UNDPが最近実施した『ウクライナの社会的結束:reSCORE 2024』の調査結果は、この回復力を浮き彫りにしています。国民的アイデンティティのスコアは8.7/10、アイデンティティの包摂性は7.3/10という驚くべきものです。さらに、83%が隣人からの支援を信頼しており、コミュニティの絆は強いのです。このフォーラムは、絆を強め、対話を促進し、復旧と発展のためにウクライナの人々を団結させるという私たちの共通のコミットメントを反映しています。」
「コミュニティ結束」全国統一プラットフォームは、ウクライナのコミュニティ間の協力、連帯、団結を強化するための重要なイニシアチブとなっています。それは、たとえ戦時下であっても、復旧と持続可能な開発を成功させるための基盤となっています。