公開サイドイベント「地雷除去のその先へ 〜食と記憶で紡ぐ未来〜 : Soul of Soil in Tokyo」

地雷除去後の土地で栽培された農作物を使った料理や文化交流を通じて、ウクライナの現状と復興の歩みを伝えます。

2025年10月6日
Photo: rural fields and trees bathed in warm light with overlay text 'SOUL OF SOIL'.
Event Details

2025年10月22日 -
2025年10月23日

東京国際フォーラム 、渋谷区文化総合センター大和田、国連大学ビル

2022年のロシアによる全面進行以降、ウクライナでは対人地雷や不発弾などの爆発性戦争残存物(ERW)が広範な地域に拡散し、いまなお市民の命を脅かしており、その影響は国土の約3分の1に及ぶとも推定され、復興や平和構築を阻む深刻な長期的障害となっています。 

そのような状況下、ウクライナにおける地雷やERWの問題をより多くの人に知ってもらうべく、UNDPは、ウクライナ経済省(現在のウクライナ経済・環境・農業省)、ウクライナ大手スーパーマーケットチェーンのSilpoと連携し、Soul of Soilという取り組みを立ち上げました。この取り組みは地雷撤去された土地で栽培された農作物を使った料理の紹介、提供を通じ、ウクライナにおける地雷撤去が単なる危険物の除去ではなく、農業の再建、さらには命と暮らしを取り戻す営みであることを伝えることを意図しています。 

これまでにUNDPは、主にウクライナ国内を中心にSoul of Soil関連の行事を実施してきましたが、2025年10月22-23日に東京でウクライナ地雷対策会議の開催を機に、「Soul of Soil in Tokyo」を開催いたします。Soul of Soil in Tokyoでは、都内3ヶ所にキッチンカーを配備し、地雷撤去された土地で栽培された農作物を使って調理された、ウクライナの伝統料理「ボルシチ」を提供します。また、一部のイベントでは、ウクライナのカリスマシェフであるエウヘン・クロポテンコ氏のトークセッションを予定しています。 

ぜひ、この機会にボルシチを通じてウクライナの地雷問題を知っていただき、ウクライナを少しでも身近に感じていただければ幸いです。 

 


イベント情報: 

  1. 10月22日(水)12:00-14:00 @東京国際フォーラム
  2. 10月23日(木)11:30-13:30 @渋谷区文化総合センター大和田
  3. 10月23日(木)16:00-18:00 @国連大学ビル 

 

*1. 2.のイベントでは、クロポテンコ氏のトークセッションを予定。 

*1~3の建物の外のオープンスペースにてキッチンカーを配置の上、実施予定。雨天時はキッチンカー配置箇所が変わる可能性があります。 

*ボルシチを提供できる量には限りがありますので、予定数量が配布次第終了となります。 

Soul of Soil 2.0 ウェブサイト(英語) 

Person in white polo with blue crest logo on chest, standing before a blue backdrop.
Photo: UNDP Ukraine

エウヘン・クロポテンコ氏は、ウクライナ出身のシェフ、起業家、社会活動家、そしてウクライナ料理の普及活動家として、ウクライナの食文化の復興に取り組んでいます。さらに、農業と世界の食料安全保障の基盤であるウクライナ領土の地雷除去問題に警鐘を鳴らす活動に参加しています。

「国家は形式と本質において、土地から始まります」とクロポテンコ氏は言います。「領土だけではありません。土地は、国家が存在するための基盤なのです。私はシェフです。私の料理は、土地への愛情を形にしたものです。常に地元の食材を選んできました。ウクライナで作られる小麦粉1グラム1グラムが大変な努力の末に得られている今この時代に、すべてのウクライナ人に土地の大切さを理解してほしいと思っています。」