キルギスにおける平和の担い手である若者を育成

キルギス全土で、新しい世代の若者リーダーたちが、より平和で包摂的かつ強靭な地域社会づくりに貢献しています。日本政府の支援のもと、UNDPは、若者が地域社会に関わる在り方を変革し、開発プログラムの単なる受益者ではなく、地域ガバナンス、イノベーション、そして平和構築における信頼されるパートナーへと成長できるよう支援しています。

2026年8月7日

UNDPは、「中央アジアにおける暴力的過激主義防止のためのコミュニティ強靭化及び域内協力促進計画」という地域イニシアティブを通じて、若者が安全で包摂的な環境の中でスキルを習得し、人とのつながりを築き、自らの地域社会の持続可能な発展に貢献できるユースセンターやコミュニティ・プラットフォームのネットワーク拡大を支援しています。

この取り組みは、カダムジャイ、オシュ、ケルベン、チョルポン・アタ、アレクサンドロフカ(ミン・ブラク)の5つのモデル自治体で実施されており、地域社会の強靭性の向上、社会的結束の促進、そして包摂的で地域主導の開発を通じた暴力的過激主義の予防能力強化を目指しています。

本イニシアティブは、日本政府とUNDPの強固な戦略的パートナーシップにより成功裏に実施されたものです。両者は定期的なハイレベル協議、現地におけるUNDPキルギス共和国事務所と在キルギス日本国大使館との間の緊密な連携を通じて、若者へ投資するという国家の優先課題に沿い、若者や地域社会に持続可能な成果をもたらすよう協力してきました。今回のようなオシュ・ユース・クリエイティブ・ハブ(Youth of Osh Creative Hub)の開設は、キルギスにおける平和、レジリエンス、人間の安全保障の推進に向けた共通の取り組みにおける重要な節目となっています。

日本の支援はインフラ整備にとどまりません。若者向けの安全なスペースの提供に加え、リーダーシップ育成、市民参加、地域主体性の強化を組み合わせることで、若者が平和と地域発展の積極的な担い手となるための持続可能な機会を創出しています。

オシュ市のユース・クリエイティブ・ハブ開所式において、平野隆一駐キルギス日本国特命全権大使は次のように述べました。

「若者たちが社会で積極的な役割を果たし、地域の意思決定に参加し、相互理解を深めるきっかけとなることを期待しています。そして、オシュ市のより強固で包摂的、かつ持続可能な未来につながることを願っています。」

このイニシアティブは、過激主義や治安上のリスクの防止だけに焦点を当てるのではなく、若者の可能性への投資を重視しています。若者に対してリーダーシップ、起業家精神、デジタル活用能力、市民参加に関するスキルを提供するとともに、地域の意思決定やコミュニティ開発に参画する機会を創出しています。

オシュ市だけでも100人以上の若者が、リーダーシップ、社会イノベーション、メディアリテラシー、市民参加の分野で能力を向上させ、地域のニーズに応える若者主導の活動の基盤を築いています。さらに、5つのモデル自治体すべてにおいて、若者たちは地域課題の解決策を共に設計し、公的機関との対話を深め、より包摂的なガバナンスの実現に貢献する積極的なパートナーとなっています。

UNDPキルギス共和国常駐代表のアレクサンドラ・ソロヴィエワは次のように述べています。

「日本政府とのパートナーシップは、継続的な戦略対話と若者への長期的投資を組み合わせることで、平和とレジリエンスのための持続的な基盤を築けることを示しています。私たちは共に、若者が開発に参加するだけでなく、スキルを習得し、事業を立ち上げ、地域社会に貢献できるよう支援しています。」

このイニシアティブの代表的な成果の一つが、「オシュ・ユース・クリエイティブ・ハブ」の開設です。この活気ある若者が主体的に活動できる施設は、日本政府、UNDP、および開発パートナーの支援によって設立されました。

ハブでは、若者が最新のデジタルインフラ、起業支援、協働スペースを利用でき、アイデアを地域社会の取り組みへと発展させることができます。また、対話、ボランティア活動、イノベーションのためのプラットフォームとしても機能し、若者、地方自治体、市民社会組織の協力を促進するとともに、信頼関係や社会的結束の強化にも貢献しています。

本イニシアティブは、「2030年までのキルギス共和国国家開発プログラム」、「国家若者政策枠組み(2020~2030年)」、および国連安保理決議2250号「青年・平和・安全保障」と整合しており、参加機会の拡大、コミュニティと公的機関との信頼関係強化、紛争に配慮した地域開発の推進を通じて、社会的疎外の根本要因に取り組んでいます。

若者を開発のパートナーとして位置付けて投資することで、本プロジェクトはより強固な制度、結束力の高い地域社会、そしてより高いレジリエンスの実現に貢献しています。

このイニシアティブは、若者への戦略的投資が長期的な「平和の配当」を生み出すことを示しています。ユースセンターのネットワークが拡大を続ける中、この取り組みは若者のエンパワーメントを実現する全国展開可能なモデルへと発展しつつあります。

これにより、若者がイノベーター、地域リーダー、そして持続可能な開発の推進役として活躍できるようになります。日本政府とUNDPは、長年にわたるパートナーシップを通じて次世代を担うリーダーへの投資を続けており、人間の安全保障の推進、社会的結束の強化、そしてキルギスおよび中央アジア地域全体のより平和でレジリエントかつ豊かな未来の実現に貢献しています。