ウクライナ地雷対策会議の前夜、世界の地雷対策リーダーとウクライナの再生された大地をつなぐ

UNDP、「Soul of Soil」イベントを東京で開催

2025年10月21日

ウクライナ人シェフのエウヘン・クロポテンコ氏が、地雷除去済みの畑で育った食材を使った伝統料理の料理教室で講師を務め、人道的地雷対策がいかに人々に生活と希望を取り戻すのか示しました。

Photo: UNDP

ウクライナ人シェフのエウヘン・クロポテンコ氏が、地雷除去済みの畑で育った食材を使った伝統料理の料理教室で講師を務め、人道的地雷対策がいかに人々に生活と希望を取り戻すのか示しました。

2025年10月21日東京発 – ウクライナ地雷対策会議(UMAC 2025)の前夜、国連開発計画(UNDP)は外務省の後援のもと、東京で「Soul of Soil」イベントを開催し、ウクライナにおける地雷対策への国際的な支援を呼びかけました。

ウクライナ経済・環境・農業省との共同イニシアチブである「Soul of Soil」は、食を通じて、地雷や不発弾の脅威から解放された農地の復興の物語です。この取り組みは、人道的な地雷除去が生計を回復し、地域社会の経済再生を促進することを示しています。

UMAC 2025に参加する各国代表約40名が、著名なウクライナ人シェフ、エウヘン・クロポテンコ氏による料理教室と試食セッションに参加しました。参加者は、ウクライナの伝統とレジリエンスを食とストーリーテリングを通じて体験し、ミコライウ、ヘルソン、ハルキウ各州の地雷を除去した畑で育った食材を使って、ボルシチやハルシュキといった伝統料理を調理しました。

オレクシー・ソボレフ ウクライナ経済・環境・農業大臣は、国際的な支援の緊急性を訴えました。「2025年現在、ウクライナの耕作面積は戦前比で23.5%減少しています。『Soul of Soil』のような取り組みは、人道的地雷除去が農地を回復し、生計を再建し、食料安全保障を強化する方法を示しています。これはウクライナだけでなく、世界中の地域社会にとって重要です。こうした努力を継続し、最も必要とする人々に届けるためには、国際社会の支援が不可欠です。」 と述べました。

Photo: Speaker in a brown suit at a press event before a blue backdrop with white logos.

オレクシー・ソボレフ ウクライナ経済・環境・農業大臣

Photo: UNDP Tokyo

北川克郎 外務省欧州局長は、連帯を深め、日本とウクライナの距離を超えてつながる取り組み「Soul of Soil」について、ウクライナの再生された大地と豊かな食文化に触れることができた旨、また、こうした食を通じた取り組みによって、地雷対策の重要性がより多くの方々に届くことを願っている旨、述べました。

Man in a suit speaks into a microphone at a press conference, blue backdrop with QR codes.

北川克郎 外務省欧州局長

Photo: UNDP Tokyo

ハジアリッチ秀子UNDP駐日代表は、この取り組みが持つ象徴的な価値を次のように語りました。「Soul of Soilは、地雷対策が単に土地を綺麗にすること以上の意味を持つことを示しています。それは、地域社会に希望、生計、尊厳を取り戻すことです。この再生された大地で作られた料理を共にいただくことは、ウクライナの強靭さと、その未来を再建するために必要な連帯の力強い証です。」

Woman at a table speaking into a microphone; blue backdrop with repeating logos.

ハジアリッチ秀子UNDP駐日代表

Photo: UNDP Tokyo

ウクライナ人シェフのエウヘン・クロポテンコ氏は、ウクライナ料理に込められた意味について次のように語りました。 「ウクライナの一皿一皿には、勇気の物語が宿っています。それは、農家、地雷除去作業員、そして地域社会が、戦争の困難を乗り越え、土地を取り戻し、再建する決意の証です。地雷除去済みの畑で育った食材を使って料理することは、その物語を世界と分かち合い、ウクライナの強さと精神を称えることなのです。」

エウヘン・クロポテンコ シェフ

Photo: UNDP Tokyo

背景

現在、ウクライナの戦争被害地域の約23%にあたる推定137,000平方キロメートル(うち13,500平方キロメートルは水域)が、爆発性戦争残存物(ERW)による深刻な汚染リスクにさらされています。この汚染は農業を妨げ、生計を脅かし、地域社会に深刻な危険をもたらしています。

こうした中、調整された地雷対策の取り組みにより、2023年初頭以降、汚染地域はすでに37,000平方キロメートル削減されています。UNDPは、ウクライナにおける包括的な5年間の地雷対策プログラムを通じて、ERW汚染による人道的・経済的影響に対応するための国家能力強化を支援しています。具体的には、国家当局による国家地雷対策戦略や基準の策定を支援するとともに、地元の地雷除去チームへの訓練や装備の提供も行っています。

UNDPは、日本、ベルギー、デンマーク、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、大韓民国、スペイン、スウェーデン、欧州連合を含むパートナーの支援に深く感謝します。こうした支援により、ウクライナでの地雷対策が可能となっています。


イベントの様子はこちらから

UNDP’s ‘Soul of Soil’ event connects global mine action leaders with Ukraine’s reclaimed land on the eve of Ukraine Mine Action Conference in Tokyo