廃棄物をチャンスに変える:日本がギニアビサウに福岡方式を導入

2025年10月22日

ギニアビサウの衛生管理の歴史において重要な節目となる取り組みが、アントゥラとサフィンの埋め立て地で行われました。これは、日本政府の資金提供を受け、国連開発計画(UNDP)が国連人間居住計画(UN-Habitat)および日本の民間非営利組織(NPO)である「NPO法人廃棄物管理アドバイザーネットワーク福岡」(NPO法人 SWAN-FUKUOKA)と協力して実施している「ギニアビサウ保健公平衛生プロジェクト(GNB-HESP)」の一環です。このプロジェクトでは、日本で開発された「福岡方式」と呼ばれる持続可能な埋め立て地管理手法が技術専門家チームよって導入されました。福岡方式は準好気性埋立構造と呼ばれるゴミの埋め立て技術を採用しており、廃棄物の分解を加速させると共に、排出ガスを削減し、地下水の汚染を防ぐ効果があります。
ギニアビサウでは急速な都市化の進行により、廃棄物管理体制が追いつかなくなっています。とりわけアントゥラ地区での無秩序な廃棄が、深刻な健康被害と環境リスクを引き起こしてきました。この危機に対応するため、本プロジェクトでは低コストかつ環境に配慮した埋立技術を推進すると共に、リサイクルや再利用、グリーン雇用の創出といった新たな機会を生み出しています。
日本の廃棄物管理専門家の指導の下、技術専門家チームは現地でエンジニア、技術者、衛生作業員を対象とした実地研修を実施しました。研修の参加者は、ガス通気システムの設置方法、廃棄物層の分析手法、そして高リスク地域における埋立区画の安全な封じ込め方法と管理について学びました。

Blue protective sleeve on a stake in a green field under gray, cloudy sky.

「これは単に廃棄物だけについての問題ではありません。私たちの水、空気、そして人々の命を守ることなのです。」ケバ氏(ビサウ市)

技術専門家チームによる本ミッションの目的:
福岡方式がガス通気、火災防止、そして浸出水管理においてもたらす効果を実証すること。現地調査及び廃棄物評価を実施し、長期的な計画策定の指針とすること。この手法を自律的に再現し維持できるよう、現地の能力強化を行うこと。
福岡方式の考案者である松藤康司教授は、共同学習と地域のリーダーシップの重要性を強調し、「この手法は柔軟に適用できるものであり、地域社会の力を引き出すことができる」と述べました。
本ミッションは、アフリカにおける人間の安全保障と環境レジリエンスに対する日本の支援を反映するものです。経済省、環境省、そしてビサウ市を含む国内諸機関と連携して実施され、公衆衛生、環境、そして地域社会に直接的な恩恵をもたらすより広範な政策およびインフラ改革の基盤を築くことに貢献しました。