11月29日〜30日にかけて開催されたアーバソン(Urbathon)は、ペトロパブロフスクにおいて、都市は市民の行動によって変わるという信念を共有する地元のデザイナー、エンジニア、起業家、研究者、IT愛好家、都市開発を学ぶ学生、そしてアクティブな市民が一堂に会する場となりました。
UNDPとカザフスタンのイノベーターが持続可能な都市開発を導く、ペトロパブロフスクをより強靭に
2025年12月12日
アーバソンの主催者:北カザフスタン州とペトロパブロフスク市の政府、キジルジャー・クリエイティブセンター、SKOハブ、UNDPカザフスタン事務所。
国連開発計画(UNDP)カザフスタン事務所が北カザフスタン州・ペトロパブロフスク市の政府、キジルジャー・クリエイティブセンター、SKOハブと共同で開催したアーバソンは、実在する都市課題の解決に焦点を当てました。参加者は、気候変動や災害リスクに対するペトロパブロフスクのレジリエンスの強化と、都市の生活を向上させるための実践的な革新を考案するよう求められました。インセンティブは明確で、賞金に加え、インキュベーション・プログラムへの参加機会や、UNDPのドナーからの資金提供を申請してプロジェクトを実現する可能性も用意されていました。
アーバソンの参加者
オープニングセッションの雰囲気が、その後の展開を象徴するものとなりました。地域および市の政府、関係機関の代表者による歓迎の挨拶に続き、専門家による示唆に富む講演が行われ、都市が直面する課題やその解決に向けて必要な取り組みについて率直に語りました。
議題は大きな概念から具体的なツールへとテンポよく進みました。参加者は、国別適応計画における地域的アプローチについて学び、プロジェクトアイデアを構築するための戦略を探究し、さらには、ビジネスモデルの検討や専門的なピッチトレーニングにも取り組みました。午後、最終講義が終わる頃には、参加者たちはワークスペースのあちこちに集まり、アイデアを議論し、自らのソリューションの発表準備を進める姿が見られました。
講義を聞くアーバソンの参加者
その機会が訪れたのは翌日でした。参加者たちは次々と前に立ち、3分間のピッチに挑み、その後には外部専門家による審査員からの質疑応答が続きました。発表者は、洪水防御システムやデジタルプラットフォーム、創造的な教育イニシアティブ、都市再設計など、多様なテーマについて情熱を込めて語りました。審査員は一つひとつのアイデアに耳を傾け、メモを取りながら、その潜在的なインパクトを慎重に評価していました。
ピッチが終了すると、審査員は審議のために席を外し、参加者たちは結果を待ちながら緊張を高めていました。やがて、受賞者の発表とともに会場には大きな拍手が響き渡りました。
しかし、この大会は多くのチームにとって表彰式で終わりではありません。選抜されたチームは、2026年前半まで続くインキュベーション・プログラムに参加し、アイデアをさらに磨き上げます。メンターとともに、実際の投資を呼び込める提案へと仕上げていくことが期待されています。
わずか2日間で、アーバソンは「変革は協力し、行動しようとする人々によって生み出される」ということを示しました。また、ペトロパブロフスクには、都市がいかに適応し、成長し、未来を守るかを再考する、若く意欲的な人材がたくさんいることを明らかにしました。
アーバソンは日本政府の支援のもと実施中の「中央アジアにおける災害リスク及び 気候変動に対する都市強靱性向上計画」と、緑の気候基金(GCF)の支援による、カザフスタンにおける気候変動適応の戦略計画への統合プロジェクトとの連携により実施されました。
【注釈】アーバソン:アーバン(都市)とハッカソンを掛け合わせた造語
アーバソンの主催者と参加者による集合写真