21世紀を取り戻す:アフリカの経済構造改革

本イベントは国連大学が主催する「BIG IDEAS:SDGsに関する対話シリーズ」のイベントとして、ハイブリッド形式で開催します。

2023年7月14日
Event Details

2023年7月19日

18:00-19:00(日本時間)

国連大学本部2Fレセプションホール

近年、「急成長するアフリカ」というナラティブがメディアや政治において浸透しつつあり、アフリカ大陸を見る視点が変わってきていました。ガバナンスの改善、力強い人口動態、デジタル技術やパートナーシップ多様化の後押しを受けた自前のイノベーションなど、アフリカの未来は明るく見え、G7広島サミットでもグローバル・サウスとの関係強化がクローズアップされました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の世界的流行や気候変動による被害、現在の地政学的な緊張状態の影響など、重なる近年の危機によって何十年もの開発の成果が脅威にさらされ、アフリカ大陸の直近の未来に暗雲が立ち込めました。危機はもちろん、大規模は混乱と破壊をもたらし得ますが、同時に、創意工夫や連帯を生む可能性も秘めています。

そして今、アフリカの国々や市民は、自分達の未来を再考する機会を得ています:より自立し、繁栄し、脆弱性が少なく、連帯した未来を。より公平で、持続可能で強靭な未来に向け、アフリカが構造的・経済的変革を遂げるための基礎は、既にできています。アフリカ域内の貿易拡大や、才能ある若年層の急成長、そしてアフリカ大陸で進む急速なデジタル改革など、アフリカでは新たなチャンスがあふれています。

UNDPアフリカ局チーフエコノミストのレイモンド・ギルピンは本対話を主催する白波瀬佐和子国連大学上級副学長と共に、より公平で持続可能で強靭な未来に向けたアフリカの経済構造改革の可能性について議論します。本イベントでは、進化を続ける世界でアフリカ大陸の権力構造や経済の変革を遂げるために必要な基礎を紹介しつつ、アフリカ大陸の人々や世界中のパートナーたちが享受し得る豊富な機会についてお話しします。

開催概要:

  • 日程:2023年7月19日(水)
  • 時間:18:00-19:00(日本時間)
  • 会場:国連大学本部2Fレセプションホール(対面とオンライン)
  • 共催:国連大学・国連開発計画(UNDP)
  • 言語:英語 (同時通訳なし)
  • 参加費:無料
  • お申込み:登録締切:2023年7月18日(火) 

    対面参加の方

    オンライン参加の方


講演者詳細:

レイモンド・ギルピン UNDPアフリカ局 チーフエコノミスト兼戦略・分析・調査チーム長

UNDPアフリカ局のチーフエコノミスト兼戦略・分析・調査チーム長として、同局のアフリカ戦略立案と各種報告書の執筆並びに監修を行い、また同局傘下のアフリカ各国事務所に在籍するUNDPのエコノミストネットワークを管理。UNDPでの勤務以前は、ワシントンDC所在のAfrica Center for Strategic Studiesの学長、the US Institute of Peaceの経済部長やビジネスと平和に関するタスクフォースの議長を歴任、ウェブベースのInternational Network for Economics and Conflictを監督したほか、アフリカ開発銀行、世界銀行、シエラレオネ中央銀行でリサーチ・ディレクターとしての勤務経験を有する。経済と平和に関する功績により、2015年にアトランタのモーハウスカレッジのMartin Luther King Collegium of Scholarsに入会。英国ケンブリッジ大学で開発経済学の博士号を取得。 

白波瀬佐和子 国際連合大学上級副学長・国際連合事務次長補

東京大学大学院人文社会系研究科の教授(社会学)。1997年にオックスフォード大学で社会学の博士号を取得後、2006年に東京大学に助教授として着任、2010年に社会学部の教授に就任。2018年には東京大学の副学長、翌2019年からは2年間にわたり、同大学の理事・副学長(国際、総長ビジョン広報)を歴任。現在は、東京大学現代日本研究センターのセンター長を務める。


問い合わせ先:

UNDPアフリカ局 
aya.oguri@undp.org (大栗)
chika.kondoh@undp.org (近藤)