Locations政策から行動へ、共創で未来を拓く
【TICAD9テーマ別イベント】第３回 ユースドライブ
2025年7月16日
Event Details
2025年8月20日
12:00-13:20 （日本時間）
対面開催場所：パシフィコ横浜 展示ホールD / オンライン配信：Zoom
イベント概要
TICAD史上初の若者主導による3日間イベント「Youth TICAD 2025」では、アフリカと日本の100名の若者が、『Youth Agenda 2055: The Future We Want』の理念のもと、変革の主体として共に行動を宣言します。
本セッションはその最終日に行われ、2024年2月から始動した政策提言プロジェクトからYouth TICAD 2025に至る1年半以上の歩みを辿ります。
提言書の正式発表に加え、若者によるピッチセッションや多世代間対話を通じて、TICAD9の先を見据えた地域・世代を超えた共創の可能性を議論し、『Youth Agenda 2055』の実行フェーズに向けた次なるアクションの道筋を示します。
背景
アフリカ開発会議（TICAD）は1993年に日本政府の主導で創設され、アフリカと日本の協力関係を進めるための多国間プラットフォームとして発展してきました。30年以上の歴史を持つTICADが未来に向けて進化していくためには、次世代を担う若者の参画と共創の視点が不可欠です。
アフリカでは2050年に人口の約7割が30歳未満になるとされる一方で、若年失業が深刻な課題となっています。一方、日本では少子高齢化が進み、若者の社会的・経済的負担が増大しています。こうした課題と強みの補完関係を背景に、両地域の若者が「一方的な支援」ではなく「対等な共創」に基づいて連帯し、新たな協力のかたちを模索することが期待されています。
アフリカと日本の関係を「一方的な支援」から「共創」へと進化させることを目指し、2024年2月に「TICAD 9ユース政策提言プロジェクト」が始動しました。そしてUNDP、JICA、UNVは、若者の声を国内外の政策決定者とつなぐ役割を果たし、このプロジェクトを伴走して支えてきました。 こうした背景から、TICAD9に向けた関係者会合や昨年のTICAD閣僚会合でまとめられた成果文書でも、若者の役割はこれまで以上に強調されています。
こうした背景で策定された『Youth Agenda 2055: The Future We Want』は、日本とアフリカの若者が「自分たちが望む30年後の未来」を描いた国際目標です。一般社団法人Africa Asia Youth Nest、一般社団法人Africa Diaspora Network Japan が中心となって策定された本目標は、経済・社会・平和と安定というTICADの三本柱を基盤としつつ、「人と人とのつながり」や「持続可能性」といった若者の視点も反映しています。更には、メンタルヘルス、雇用、教育、環境、多文化共生など現代の若者が直面する課題も入れており、本目標が、アフリカだけでなく日本、更には世界の若者が共により良い未来を築くための指針となることを目指しています。
今後、同プロジェクトをYouth Agenda 2055の策定フェーズから、実行フェーズへと移行すべく、その中核イベントとして「Youth TICAD 2025」が始動しました。
「Youth TICAD 2025」はアフリカと日本全国から100人の若者が集い、自らを単なる提言者ではなく、「2055年の理想の未来」に向けた変革を推し進める主体として位置付け、行動を宣言する場で、これは30年以上の歴史を持つTICADの中で、初めて開催される若者主体のサミットです。
3日間にわたりワークショップや、横浜市周辺の企業・市民団体を訪問するフィールドワークを行い、それぞれが共創した行動宣言をもとに非公式のピッチコンテストを実施します。
この取り組みは、2024年2月に始動した「TICAD9ユースの政策提言プロジェクト」の転換点でもあります。
本セッション「第3回Youth Drive」ではこの文書を正式に発表し、若者の連帯と共創の力を世界に示すことを目指しています。またこのイベントは、日本とアフリカの若者たちがつながりを築き、実施段階での具体的な連携方法について議論する場を提供します。
Youth TICAD 2025 特設ページ：https://youthticad2025.org/
Youth TICAD 2025開催概要：『若者が目指す、アフリカと日本が共創する未来 〜史上初、若者版アフリカ開発会議「Youth TICAD 2025」始動〜』
イベント概要
タイトル：第3回ユースドライブ 政策から行動へ、共創で未来を拓く
開催日時：2025年8月20日（水）12:00−13:20（日本時間）
開催形式：ハイブリット
対面開催場所：パシフィコ横浜 展示ホールD
言語：英語・日本語・フランス語（同時通訳あり）
共催：Youth TICAD実行委員会、アフリカアジアユースネスト (AAYN)、在日アフリカ人ネットワーク (ADNJ) 、国際協力機構 (JICA)、国連開発計画 (UNDP)、国連ボランティア計画 (UNV)
協力：G7/G20 Youth Japan、International Youth Connect（IYC）、Japan Youth Platform for Sustainability（JYPS）、MPJ Youth Japan、Network of African Students in Japan（NASJA）
後援：経済同友会、東京大学、東京倶楽部、豊田通商株式会社、三井住友銀行、横浜市
参加費用：無料
参加登録：
会場参加登録: https://forms.gle/gqdxhU1MW6xTKUNt5
オンライン参加登録: https://undp.zoom.us/webinar/register/WN_9grNEe-4Sk2yHMWJ-iJZHA
プログラム：
12:00-12:05 開会の挨拶
エルシー・ジェキーワ・アタフア氏 UNDPナイジェリア常駐代表
12:05-12:08 開会のビデオメッセージ
上川陽子 衆議院議員
12:08-12:13 Youth TICAD 2025の成果
休場優希氏 一般社団法人アフリカアジアユースネスト（AAYN）共同代表
ダニエル・ジニャマ氏 インターコンチネンタル・ユース・コネクト（IYC）渉外部門長
12:13-13:10 スペシャル・パネルセッション：共創が始まる瞬間
13:10-13:15 『Youth Agenda 2055』手交
英利アルフィヤ 外務大臣政務官
デイヴィッド・ポンデウ アフリカ・ディアスポラ・ネットワークジャパン(ADNJ) 代表理事
休場優希氏 一般社団法人アフリカアジアユースネスト（AAYN）共同代表
13:15-13:20 閉会の挨拶
大場 雄一氏 国際協力機構（JICA）理事
登壇者一覧
休場優希氏
一般社団法人アフリカアジアユースネスト（AAYN）共同代表
Africa Asia Youth Nestの共同創設者であり、積極的に活動する若手チェンジメーカー。2024年の立ち上げ以降、TICAD9ユース政策提言プロジェクトの中核メンバーとして、「Youth Agenda 2055: The Future We Want」の策定において主導的な役割を担っている。
ユース関連の取り組みに加え、国際協力機構（JICA）に勤務し、アフリカの開発を支援する政府開発援助（ODA）プロジェクトに従事。
また、文部科学省の「トビタテ！留学JAPAN」プログラムの卒業生。マラウイでの滞在経験を通じて、包摂的な開発や若者のエンパワーメントへの情熱を深めた。
ダニエル・ジニャマ氏
インターコンチネンタル・ユース・コネクト（IYC）渉外部門長
アフリカ全土の若者のエンパワーメントに尽力する情熱的なユースアドボケイトであり、先見性を持つリーダー。大陸規模でユースリーダーシップ、文化交流、持続可能な開発を推進するプラットフォーム「Intercontinental Youth Connect（IYC）」の渉外部門長を務めている。
また、2025年の南部アフリカユース開発会議（SAYDC）の議長として、地域協力、イノベーション、政策への影響力をめぐって若者の声を結集する取り組みを主導している。
Danielはそのリーダーシップを通じて、アフリカの若者同士の架け橋を築き、汎アフリカ的な連帯を促進し、次世代がアフリカの未来を担い形成していくための包摂的なプログラムを推進し続けている。
デイヴィッド・ポンデウ 氏
在日アフリカ人ネットワーク(ADNJ)代表理事
ベナン共和国出身の起業家。在日アフリカ人ネットワーク(ADNJ)の代表兼創設者。
アフリカと日本の間に強い絆を築き、相互のビジネス・パートナーシップを促進。
ADNJの活動の一環として、東大阪市等の複数のステークホルダーやパートナーとの協力のもと、毎年大阪アフリカビジネスフォーラムを主催。
ベナンを拠点とする「アフリカ・サムライ」の共同設立者でもあり、アフリカの若者に就業機会を提供するITトレーニングを行う。
2017年より、兵庫県淡路島を拠点とする株式会社パソナグループにて、淡路青少年連盟（AYF）フェローシップ・プログラムのビジネス・ディベロッパー兼プログラム・コーディネーターとして従事。
アントレプレナーシップ(起業家精神）及び応用言語学（英語）を専攻。
エルシー・ジェキーワ・アタフア氏
UNDPナイジェリア常駐代表
国連開発計画（UNDP）ナイジェリア常駐代表。25年以上にわたり、アフリカを中心に国際開発の現場で政策立案、プログラム実施、官民連携の推進に従事。UNDPウガンダ常駐代表時代には、パンデミック対応、アフリカ自由貿易圏（AfCFTA）を通じた中小企業支援、若者の起業支援、観光資源開発、デジタル変革推進などを主導し、同国の国家戦略策定にも深く関与した。過去にはUNDPのほか、国連経済社会局（UNDESA）、国連砂漠化対処条約（UNCCD）グローバルメカニズム、国連アフリカ経済委員会（UNECA）等でも実績を重ねる。ガーナ大学大学院にて国際関係学修士号取得。
上川陽子氏
衆議院議員
[学歴]
1988年 米国ハーバード大学院JFケネディスクール政治行政修士修了
1977年 東京大学卒業
[略歴]
2024年 衆議院 裁判官訴追委員会 委員長
2023年 外務大臣
2021年 自由民主党 幹事長代行
2020年 第104代 法務大臣
2017年 第99代・第100代 法務大臣
衆議院 文部科学委員会 筆頭理事
自由民主党 司法制度調査会 会長
自由民主党 憲法改正推進本部 事務局長
2014年 第95代・第96代 法務大臣
衆議院 厚生労働委員会 委員長
自由民主党 女性活躍推進本部 本部長
2013年 総務副大臣
自由民主党 国会対策委員会 副委員長
自由民主党 女性の活力・躍動推進特別委員会 委員長
2008年 内閣府 公文書管理担当大臣
2007年 男女共同参画・少子化対策担当大臣
2006年 自由民主党 政務調査会 副会長
2005年 総務大臣政務官
2004年 自由民主党 女性局長
2000年 衆議院議員 初当選（以降、8回連続当選）
1988年 政策コンサルティング会社を設立
1977年 三菱総合研究所 研究員
パトランキング（本名：パトリック・ナエメカ・オコリエ）
UNDPアフリカ地域局親善大使
パトランキング（本名：パトリック・ナエメカ・オコリエ）は、UNDPのアフリカ地域局親善大使を務めている。若者のイノベーションや起業精神、持続可能な開発目標（SDGs）の推進を訴え、とくにアフリカのイノベーション・エコシステムを育成するtimbuktooイニシアチブに注力している。
自身の困難な経験を踏まえ、アフリカ・リーダーシップ大学（African Leadership University）におけるPatoranking奨学金を創設したほか、ALX Africaと提携し、質の高いテック教育へのアクセスを若者に提供している。
また、レゲエ、アフロビート、ダンスホールを融合させた音楽で知られるナイジェリアの著名アーティストとして、アフリカ全土の次世代を鼓舞し、エンパワーするために自身の影響力を活用している。
渋澤健 氏
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役
経済同友会 中東・アフリカ委員会 共同委員長、コモンズ投信株式会社取締役会長、株式会社＆Capital 代表取締役CEO。複数の外資系金融機関およびヘッジファンドでマーケット業務に携わり、2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業し代表取締役に就任。07年にコモンズ株式会社（現コモンズ投信株式会社）を創業、08年に会長に就任。23年にアフリカ向けインパクト投資を促進する株式会社＆Capitalを創業し代表取締役CEOに就任。UNDP（国連開発計画）SDG Impact Steering Group委員、「新しい資本主義実現会議」など複数の政府系委員会に所属。東京大学総長室アドバイザー、NHK国際放送番組審議会委員長、等。著書に「渋沢栄一100の訓言」、「SDGs投資」、「渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え」、「超約版 論語と算盤」、他。1983年テキサス大学化学工学部卒業。1987年UCLA Anderson経営大学院修士課程（MBA）修了。
鈴木貴子 氏
衆議院議員
自由民主党衆議院議員。北海道第７区より選出。
2009年に日本放送協会（NHK）に入局。
2018年防衛大臣政務官に就任（第４次安倍内閣）。
2019年、自由民主党副幹事長に就任。
2021年、外務副大臣に二度就任（第一次・第二次岸田内閣）
2008年カナダ・オンタリオ州トレント大学卒業（国際政治経済専攻）。
ウスビ・サコ 氏
公益社団法人２０２５年日本国際博覧会協会, 副会長兼グローバル・コミュニケーション・ディレクター/公立大学法人東京都立大学理事
２０２５年日本国際博覧会協会副会長兼グローバル・コミュニケーション・ディレクター、公立大学法人東京都立大学理事長として活躍。
マリ共和国・バマコ生まれ。高校卒業後、国の奨学金を得て中国に留学。北京語言大学、南京東南大学へ留学し、学士号を取得。
91年に来日、99年京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士（工学）
英利アルフィヤ氏
外務大臣政務官
昭和63年（1988年） 福岡県北九州市生まれ
平成22年（2010年） 米国ジョージタウン大学外交政策学部国際政治学科卒業
平成24年（2012年） 米国ジョージタウン大学外交政策大学院ロシア・東欧・中央アジア研究科修了
平成24年（2012年） 日本銀行
平成28年（2016年） 国際連合事務局本部（ニューヨーク）
令和5年（2023年） 衆議院小選挙区（千葉県第5区）選出議員補欠選挙にて初当選
令和5年（2023年） 衆議院法務委員会委員
令和5年（2023年） 衆議院文部科学委員会委員
令和5年（2023年） 自由民主党女性局次長
令和5年（2023年） 自由民主党青年局次長（学生部副部長）
令和5年（2023年） 自由民主党広報戦略局次長
令和5年（2023年） 衆議院消費者問題に関する特別委員会委員
令和5年（2023年） 衆議院財務金融委員会委員
令和6年（2024年） 第50回衆議院議員総選挙当選
令和6年（2024年） 外務大臣政務官（第2次石破内閣）
大場 雄一 氏
国際協力機構（JICA）理事
2023年よりJICA理事として、経営企画、総務、人事、広報、情報システム部門を統括。民間資金動員の促進、国内外の課題解決力を有するパートナーとの連携強化、その基盤となる柔軟で効率的なJICA財務の実現を主たる目的とする本年4月の国際協力機構法の改正を担当。外務省国別開発協力第三課長、財務省大臣官房参事官、在エジプト日本国大使館参事官等の立場で、アフリカへの開発協力にも従事してきた。
略歴
2021年9月 在タイ日本国大使館 次席公使・国連ESCAP常駐代表
2020年7月 在タイ日本国大使館 公使
2018年8月 財務省 大臣官房参事官（開発金融担当）
2016年10月 外務省 国際協力局国別開発協力第三課長
2013年8月 在エジプト日本国大使館参事官
1993年4月 建設省入省（後に外務省に転籍）
モデレーター
フォリー・バー・ティボー氏
ジャーナリスト／教育推進活動家
フランス系ギニア人のジャーナリストで、カタール・ドーハを拠点とするAl Jazeera Englishのメインキャスターの一人。2010年にAl Jazeeraに加わる前は、パリのFrance 24やワシントンのVoice of Americaでキャリアを積んできた。 主要キャスターの一人として、Follyは「声なき人々に声を届ける」というAl Jazeeraの理念に貢献し、国際報道の新たな地平を切り拓いてきた。国連事務総長候補による初の公開討論、ノーベル平和賞インタビュー（オスロ）、アメリカ大統領選挙特番など、ネットワークを代表する特別番組を数多く担当。
また、番組「Talk to Al Jazeera」では、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領、フランスの極右政党前党首マリーヌ・ル・ペン氏、音楽アーティストのエイコン氏など、世界の著名なリーダーや話題の人物にインタビューを行ってきた。 国際コミュニケーション分野の修士号を保有している。
お問い合わせ
国連開発計画（UNDP）ユース・アウトリーチ・コーディネーター 岩沙澄香
haruka.iwasa@undp.org
