UNDPアジア太平洋局、世界初の環境啓蒙担当のAI「ウナ（Una）」を発表

UnaはAIによるストーリーテリングを通じて、太平洋島しょ国GXプロジェクトの人々の声と物語を広く発信します。

2025年5月21日

国連開発計画（UNDP）アジア太平洋局は、AIキャラクター「ウナ（Una）」を環境リーダーとして発表しました。

ウナは、再生可能エネルギーの推進と普及を通じた、よりグリーンで持続可能な成長の促進を目的とした「太平洋島しょ国GXプロジェクト」によって影響を受けた人々のメッセージやコミュニティの物語を記録・発信していきます。2023年に開始した本プロジェクトはUNDPと日本政府の協力により実施しています。パプアニューギニア、サモア、東ティモール、バヌアツの4ヶ国でのクリーンエネルギーへのアクセス向上、各国の気候変動対策の支援、地域コミュニティの強靭性強化を目標としています。

ウナは、地域コミュニティや政府、そして世界中の人々と、ショート動画シリーズやライブインタラクションを通じて交流を行います。最新のテクノロジーと人々に焦点を当てたストーリーテリングを融合し、太平洋地域および世界各地の政府やコミュニティに対し、持続可能な成長への選択を行い、気候変動への対応と環境の持続可能性に向けた具体的な行動を起こすことを呼びかけます。

国連事務次長補兼 UNDPアジア太平洋局長のカンニ・ウィグナラジャは以下のように述べました。

「ウナは、環境保護と自然保全の重要性を伝えるうえで、画期的な進展を象徴する存在です。AIを活用することで、世界中の多様な人々と、より大胆でインタラクティブ、そしてより効果的な方法でつながることができます。ウナの没入型のストーリーテリングは、気候変動への対応に関する重要な対話と協働を促進する力を持っています。」

仮想空間に創り出されたAIプラットフォームからウナは次のように語りました。

「私の使命は、太平洋島しょ国に暮らす人々の声と物語を世界に届け、再生可能エネルギーの恩恵を広く伝えることです。私たちの未来は、今この瞬間の選択と行動によって形づくられます。力を合わせれば、この先何世代にもわたり、より良い地球を創ることができます。」

ウナは、「善のためのAI (AI for Good）」という理念を体現しており、AIが人間の取り組みを補完し、ポジティブな変化とより良い未来の創造に貢献する存在です。

ウナの始動に続き、以下のような広報キャンペーンも予定されています：