開催報告「2022年 Youth Co:Lab アジア・太平洋地域サミット」

2022年7月30日
YCL regional summit 2022
Photo: UNDP

UNDPとシティ・ファウンデーション共催のYouth Co:Lab(ユース・コーラボ)は、2017年の設立以来、 SDGs達成に向け、アジア・太平洋地域の最も差し迫った課題を解決するために若者を前面に押し出して活動してきました。

2022年7月6‐7日、Youth Co:Labの活動5周年を記念して「アジア・太平洋地域サミット」を、シンガポールの会場とオンラインのハイブリット形式にて開催しました。

アジア太平洋20か国・地域から、若き起業家・イノベーターや、起業を目指す人、そして起業家を支援する政府機関や企業、投資家など約250名の参加者がシンガポールに集い、世界各国からは3000人以上がオンライン登録をしました。 

日本からは、昨年及び一昨年のソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会最優秀賞である株式会社エコロギー 葦苅晟矢さん(2020年受賞「昆虫コオロギを活用した 資源循環型食糧生産システム化の確立」)と、株式会社Liquitous 栗本拓幸さん(2021年受賞「新しい⺠主主義のプラットフォームの実装で『⼀⼈⼀⼈が影響⼒を発揮できる社会』を」)がシンガポール会場にて参加しました。

サミットの始めにはシンガポールの文化・地域・青年省および貿易産業省のアルヴィン・タン国務大臣が開会挨拶を行い、若者が活発に行動を起こしていくためのパートナーシップの重要性を強調しました。

2日間のサミットでは、「気候変動対策における若者」と「若者を置き去りにしない」というテーマのもと、気候変動対策、ジェンダー、未来の働き方などにも焦点を当て、パネルトーク、ワークショップなどのセッションが開催されました。

また20名以上の社会起業家がオンライン・オフラインでプレゼンを行い、日本からは2021年 ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会観客賞を受賞した小野克樹さんが「Bugen:Sustainableな昆虫食を使った流動食・経腸用液」のビジネスアイディアを、動画で披露しました。 

 

クリストフ・バウエ UNDPアジア太平洋地域局副局長 は、「若者たちは、声を上げ、活動する場さえ得ることができれば、世界で最も困難な開発課題に取り組む上で、強力なアクターとなります。UNDPは、アジア太平洋地域のコミュニティでイノベーションを推進する社会起業家をはじめとする若者を支援し、その力を結集するために尽力しています。このサミットは、社会正義と起業を推進する意志ある若者たちと共に、より環境に優しく、包括的で、持続可能な未来の構築に向け、いっそうの取り組みを推進していく貴重な機会です。」と述べました。

英語関連資料 


 

現在Youth Co: Lab Japanでは、社会起業家コンテスト「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ2022」への参加者を募集しています。詳細はこちらからご確認ください。コンテストで入賞すると来年のアジア・太平洋地域サミットへ参加したり、シティ・ファウンデーション から起業家メンタリングなどを受けたりするチャンスがあります。皆様のご応募をお待ちしております。

ソーシャル・イノベーション・チャレンジとは?
ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2022は、SDGs達成に焦点を当てたビジネスモデルやアイディアを競うコンテストです。選考を通過した個人またはチームは、「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2022」の最終ピッチコンテストにて、ビジネスプランやアイディアをピッチします。日本大会の受賞者は、2023年1月から行われるスプリングボード・プログラム(オンラインで開催されるアクセラレーター・プログラム)に招待され、さらに上位のチームは、2023年春に開催予定のYouth Co:Labアジア太平洋サミットにて、それぞれの事業を紹介する機会を得られます。