日本のユースも参加!
パシフィックGX ユース・ダイアローグ開催
2025年12月10日
12月4日、国連開発計画(UNDP)は「パシフィック・グリーン・トランスフォーメーション・プロジェクト(Pacific GX)ユース・ダイアローグ」をオンラインで開催しました。パプアニューギニア、サモア、東ティモール、バヌアツ、そして日本の若者が参加し、包摂的で公正なグリーン・トランスフォーメーション(GX)の加速に向けて意見交換を行いました。
パシフィック GXは、UNDPの「Climate Promise」の取り組みと連携し、日本政府の支援を受けて、太平洋島しょ国における再生可能エネルギーへの移行と持続可能な成長を推進しています。また、スウェーデン政府と日本の支援を受けるアジア・太平洋地域の若者主導気候行動プラットフォーム「Youth Empowerment in Climate Action Platform(YECAP)」と協力し、気候変動対策を効果的に進めるために必要なスキルや仕組みを提供することで、対象地域の若者を支援してきました。これまでに700名以上の若者を支援した実績を踏まえ、今回の「Pacific GX ユース・ダイアローグ」が開催されました。
ダイアローグでは、参加者が若者主導の気候行動について事例を共有しました。バヌアツのJulie Tavliliさんは、学生向けのグリーンジョブに関するワークショップを実施。パプアニューギニアのTsar Iamuさんは、政策提言や地域での気候活動を牽引しています。日本代表として参加した UNDP 学生アンバサダーも、さまざまな気候アクションを紹介しました。金沢工業大学のAmanda Anribaliさんは、コンポストや廃棄物削減プロジェクト、気候行動啓発ゲームの開発に取り組んでいます。上智大学の染谷優利佳さんは、模擬国連や気候正義の活動を通じて、気候ガバナンスへの理解を深めています。
学生団体「Climate Youth Japan」に所属する加藤啓人さんは、日本政府への再生可能エネルギーに関する政策提言の実績について共有しました。また「ユース・トーク」のセッションにおいて、加藤さんは「Pacific GXと YECAPは、私たち若者に行動する力を与えてくれます。気候危機の中で、私たちが一人ではないと実感できるからです」と語りました。
この対話を通じ、太平洋と日本の若者は互いに学び合い未来を共創しています。若者のアイデアを行動へと変えるためには、このように安全で開かれた場が不可欠です。UNDP地域プロジェクトマネージャーSimbotwe Mwiya氏は、「本ダイアローグは単なるイベントではありません。地域のグリーン・トランスフォーメーションを牽引する若いリーダーたちをつなぐ重要なプラットフォームの役割を果たしています」と述べました。
再生可能エネルギーをもっと楽しく学ぶための図解資料はこちら:
🔗 Pacific Green Transformation Infographics: Understanding Renewable Energy Together | United Nations Development Programme