戦争開始から2年、スーダンでは減少する支援資金の有効活用が急務に

アブダラ・アル・ダルダリ国連開発計画(UNDP)総裁補兼アラブ地域局長

2025年4月15日
A woman in a colorful garment holds a baby, standing in a dimly lit environment.
Photo: UNDP Sudan / Giles Clarke

戦争が始まって2年、スーダンは依然として世界最大の人道危機に直面しており、2500万人が十分な食料を得るのに苦しみ、1200万人以上が避難を余儀なくされています。ほぼすべての人が、自らの、または家族や友人の恐ろしい体験を語ることができます。

しかし、恐ろしい危機は世界中で蔓延しており、増え続ける危機への人道的対応は、第二次世界大戦以降で最も厳しい資金不足によって深刻に妨げられています。国連は2025年に1億8500万人の人道的ニーズを支援するために450億ドルを要請しましたが、そのうちわずか5%しか集まっていません。

スーダンでは、この資金不足が命に関わる事態を引き起こしています。食料供給は減少し、医療施設は閉鎖されつつあります。先週までは子どもたちを非常用キッチンで食べさせられたかもしれませんが、今週にはその扉が閉ざされてしまうということです。もし地域の診療所がまだ開いていても(医療施設の約75%が閉鎖中)、結核や下痢のような予防可能な致死性疾患の薬は棚にほとんど残っていません。

Dusty settlement at sunset with makeshift shelters and children playing.
Photo: UNDP Sudan / Giles Clarke

私たちはこの苦しみを最小限に抑え、限られた資金を最大限に活用する方法を見つけなければなりません。その方法には、人道支援を超えてスーダンの人々が自助できるよう支援し、ドナー資金を活用して民間セクターとの関与を促進することが含まれます。

これは、私がスーダンで行った市民社会やビジネスリーダーとの会談で求められたことでもあり、約15年前に自国シリアで戦争が始まった際に私自身が感じたこととも一致しています。私たちはそのとき、施しを求めていたのではありません。スーダンの人々と同じく、いや誰もがそうであるように、自分たちの力で生きていきたいと願っていました。それが「戦後」に備える最善の方法です。

現地の軍事情勢は流動的ですが、多くの地域で治安は改善してきており、人々は小さなバスに詰め込まれ、何百キロにもわたる荒廃した地方を越えて、家財を抱えて帰還しています。

先頭に立って帰郷しているのは、多くの場合、女性たちです。スーダンでも他の多くの紛争地域と同様に、女性は戦争の最も大きな被害を受けた存在であり、困難な状況下で家族や家庭を支え続ける「重要な接着剤」として機能してきました。

帰還の旅路には、希望と不安が入り混じります。「自分の家や農場はどうなっているのか?」、「店は略奪されたのか?」、「道具は盗まれていないか?」なじみのある地平線や幼少期の風景に再会する喜びは、空っぽの棚や、道具も種も在庫もないゼロからの再出発という現実に直面してかき消されることもあります。

Women working in a green field under a clear blue sky.

オクラを収穫する女性の農家

Photo: UNDP Sudan / Giles Clarke

農民が再び農業を始められるようにするには、基本的な農具、干ばつ耐性のある種子、そして太陽光発電のポンプのような低コストの解決策を提供するだけで十分です。これらは新しい農地を開拓し、電力が途絶えている地域でも使用可能です。

UNDPはカッサラ、ガダーレフ、リバーナイル州でこのアプローチを試み、農民の収穫量を向上させ、未利用地に家庭菜園を開く支援を行いました。これにより、家庭の食料が確保され、食料供給が増え、地域経済も活性化されました。得られた利益は生産を拡大することに再投資され、他のコミュニティへの支援を可能にしました。

もう1つの方法は、民間セクターを巻き込むことで、資金の効果を高めることです。私がアフガニスタンにいたとき、UNDPは200万ドルの資金を活用して、小規模ビジネス向けに2000万ドルの融資を実現しました。これにより、農家や起業家たちは事業を拡大でき、利益が増えたことで融資の返済が可能になり、外部支援への依存も減りました。

スーダンでも同様の方法を試験的に導入し、通常は金融サービスにアクセスできない人々に対して500万ドルの融資を提供しました。ビジネスが成長すれば、地域社会は食料や医薬品、その他の必需品を購入する力を持つようになります。

これら2つのアプローチには、緊急支援と持続可能な開発を両立させるという発想の転換が求められます。

私たちは皆、スーダンにおける迅速かつ永続的な平和を望んでいます。そして、多くの人々が帰郷しているという事実は、国の未来に対する国民の信頼の表れでもあります。しかし、たとえ今すぐ和平が実現したとしても、戦争によってもたらされた被害を修復するには長い道のりが残されています。

今こそ、家庭や地域社会が現在の打撃に耐え、平和が訪れたときに最大限に「平和」を活かすことができるよう、私たちが支援することが極めて重要です。