LIXIL とUNDP、スーダンの避難民に衛生設備を提供へ

2026年8月24日
Photograph of a desert festival campsite at sunset with tents, vehicles, and people.
Photo: UNDP Sudan

国連開発計画(UNDP)とLIXILは、同社の衛生ブランド「SATO」を通じて、青ナイル州各地の避難民居住地に緊急用トイレおよび手洗い設備を導入します。この連携の一環として、LIXILは一式のトイレシステム30基と手洗い用水栓40基をスーダンに提供し、UNDPの現地チームが、下水道インフラのない青ナイル州内の緊急支援現場に設置します。これにより、国内避難民や難民に衛生設備を届けます。また、本パイロット事業を通じて、将来的にスーダン全土へ導入を拡大するうえで、これらの設備が現地の状況に適しているかを検証します。

緊迫する状況

青ナイル州では、スーダン国内でも特に急速に避難民が増加しています。2026年1月に戦闘が激化して以降、約6万人の市民が故郷を追われ、現在、青ナイル州内の仮設避難場所で暮らしています。その多くは、十分な住居や清潔な水、衛生設備を確保できていません。青ナイル州が受け入れている避難民の総数は、37万5,000人を超えています。

その後、季節性の洪水によって状況はさらに悪化しました。住居が倒壊し、避難民キャンプが浸水したことで、危機は一層深刻化しています。現地の緊急対応要員やボランティアは、すでに対応能力をはるかに超える負担を強いられていました。

世界最大の人道危機

現在、スーダンは世界最大の人道危機に直面しています。3,300万人以上が支援を必要とし、そのうち2,100万人が保健医療サービスを必要としています。2023年4月にスーダン国軍と即応支援部隊の間で戦闘が始まって以降、国内の保健医療および給水インフラは著しく損なわれ、感染症の流行が広範囲に拡大しています。

なかでも、コレラはその深刻さを最も顕著に示しています。2024年から2026年初頭にかけてスーダン全18州に広がった大規模なコレラ流行では、12万4,000人以上が感染し、3,500人以上が死亡しました。2026年3月に終息が宣言されたものの、そのわずか数か月後には新たな流行が発生しました。清潔な水や機能している保健医療サービスへのアクセスが限られる過密な避難民居住地では、はしかや下痢性疾患、結核も広がっています。

命を守るために

本事業では、青ナイル州各地の緊急支援現場に一式のトイレシステム30基と手洗い設備40基を直接設置します。これにより、数千人の避難民が故郷を追われて以来初めて、安全で尊厳の保たれた衛生環境を利用できるようになります。整備に数年を要する可能性のある恒久的な下水道インフラの完成を待つ必要はありません。

今すぐ行動することで、過酷な避難の途上で心身を消耗し、極度の貧困に直面している人々をはじめ、多くの命を救うことができます。

Infographic showing modular sanitation cabins, diagrams of components, and a QR code.