エンパワーメントの促進:ヨベ州の若者支援におけるアイシャの役割

2021年、アイシャはUNDP、YOSEMA、および日本政府の支援でナイジェリア・ヨベ州での若者の復興と社会的安定を目指すプロジェクトの実習生として選ばれ、美容学の研修後、ビジネスを起業。現在トレーナーとして生徒に美容学を指導し、多くの若者に希望を与えています。

2023年11月10日

アイシャ

Photo: UNDP Nigeria

2021年、ポチスクム出身のアイシャは、国連開発計画(UNDP)がヨベ州緊急事態管理庁(YOSEMA)および日本政府と協力して行った職業技能訓練実習生の125人の若者の一人に選ばれました。この訓練はナイジェリア・ヨベ州での紛争の影響を受けたコミュニティの若者の復興、社会的安定、安全保障の取り組みの支援を目的としています。

アイシャは美容学を専門に学ぶことを選び、8週間の研修の後に技術を習得しました。そして努力が実を結び、その後すぐに彼女は自分のビジネスを立ち上げ、「香り付きのワセリン」というユニークな製品を提供しました。それにとどまらず、彼女の野心から、継続的に学ぶことの重要性を理解し、ビジネスで得た利益を元に看護学校に入学しました。アイシャの影響力はさらに輝きを増し、2022年に、UNDPは彼女を「危機の中で平等のために戦う最前線の女性の一人」として誇らしく称えました。

トレーニングセッション中のアイシャ

UNDP Nigeria

「どんな状況から始めても、決意と適切なサポートがあれば、夢を実現することができます。これが、この研修の参加者に持って帰ってもらいたいことの一つです」
アイシャ

彼女の夢の一つは、より多くの若者、特に若い女性にエンパワーメントする方法として、美容学を教えることでした。彼女の活躍はヨベ州政府の目に留まり、日本政府の支援のもとUNDPが2023年に実施している「紛争影響地域の若者向け社会的安定及び安全保障プロジェクト」のトレーナーとして採用されました。このプロジェクトは、若者が紛争から立ち直り、生き残り、成功するために必要な市場価値のある技術を身につけさせることに重点を置いています。

アイシャは他の人々の自立への旅路の手助けができることを光栄に思いました。

アイシャと生徒たち

UNDP Nigeria

現在、彼女は約22人の生徒たちに美容学を指導しています。アイシャにとって、自分と同じ学年の若者たちに教えることは名誉なことであり、近い将来自分の美容師養成学校を開校したいという夢に近づいています。

彼女の生徒数名に話を聞くと、皆が口をそろえて彼女の教え方はユニークで良い教師だと認めていました。また、アイシャの決して恵まれたとはいえない状況から現在のポジションを築いてきたというストーリーは、生徒たちが真剣に訓練に取り組み、自己研鑽を積む上で、十分なインスピレーションを与えています。アイシャの行路は、回復力と決断に富んだものであり、適切なサポートと決意があれば夢の実現に近づけることを証明したことで、今やポチスクムの多くの若者にとって、輝かしいロールモデルとなっています。


英語版はこちら(UNDP Nigeria)