アフリカ大陸への投資会議:アジェンダ2063達成のためのグリーン&ブルーエコノミー分野におけるSDGs投資機会 

TICAD8 サイドイベント

2022年8月18日
ticad8 side event on investor convening

TICAD8 サイドイベント

Credit: UNDP Africa
Event Details

06 9月 2022

20:00-21:40 (JST)

オンライン

参加登録はこちらから

共催: UNDP、アフリカ開発銀行

言語:英語、フランス語、アラビア語、ポルトガル語、日本語


 

背景

持続可能な開発目標(SDGs)の資金調達には、グローバルな金融システムや、金融の流れや取引を所有、管理、規制する主体の構造的変革が必要となります。SDGsの資金調達は、効果的なガバナンスと根本的に関連しており、経済、社会、政治、環境の各分野における官民のアクターの関わり方を変えていく必要があるのです。

国連開発計画(UNDP)は、パブリックファイナンスと民間セクターの開発、さらに最近ではSDGsのための民間資本の解放に取り組んできた長い実績を持ち、国連システムの中でもSDGsのための資金調達を推進するのに適した立場にあると言えます。UNDPは、パブリックファイナンス、民間セクターの関与、開発、金融分野の課題に取り組むよう、パートナーから強い期待が寄せられていることを実感しています。企業はSDGsとの戦略的提携に関するUNDPのアドバイザリーサービスを増々求めるようになっています。

こうした需要に対応するため、UNDPはSDGsの資金調達に関するUNDPの既存の活動と専門性を集約した「持続可能な金融ハブ(SFH)」とそのアフリカ支部である「アフリカの持続可能な金融ハブ(ASFH)」を2019年に設立しました。SFHは、政府、民間セクター、国際金融機関がSDGsのための資金調達を加速できるよう、SDGsを各アクターが統合するための手法やツールといった包括的なパッケージを提供しています。SFHは、アフリカ連合(AU)のアジェンダ2063の文脈でSDGsのための資金調達を加速するために民間セクターを巻き込むことを目的に、アフリカとアラブ地域のUNDP国事務所(COs)及びアフリカ大陸のパートナーを支援しています。

SDGsの実現機会についてのガイダンス、ビジネスやインパクトデータについてのインサイトを求める民間投資家への具体的提案として、UNDPは、開発ニーズを具体的な投資機会に変換するマーケットインテリジェンスツールとしてSDG投資家マップを開発しました。UNDPの国事務所が政府やその他のパートナーと協力して現地で作成するSDGs投資家マップは、標準化された8つのステップの手法に従って、国の開発ニーズと政策の優先事項が交差し、勢がある大規模な投資機会エリア(IOA)を特定します。

国レベルで具体的なインパクトを達成するために、UNDPは政府や他のパートナーと協力してSDG投資家マップの運用支援を提供しています。このマップは、SDG投資プロジェクトのパイプラインの構築、SDG投資のための公的・民間資本へのアクセス、インパクト管理、SDG投資のための政策環境支援の基盤であり入口となるものです。UNDPはまた、投資可能なプロジェクトや企業のパイプラインを見極めるため関連セクターの綿密な分析を支援するとともに、組織の意思決定にSDGsを組み込むための包括的枠組みとしてもSDGインパクトスタンダードを活用しています。

目的

アフリカ大陸においては、UNDPはジブチ、ガーナ、ケニア、ナミビア、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカ、ウガンダでSDGs投資家マップを完成させています。他の国々でも重要なSDG資金調達のための支援を行っており、例えばエジプトではUNDPがINGFを提唱しSDG資金調達戦略の策定を支援しています。アフリカの15のSDGs投資家マップは、完成待ちのものも含めて、245の投資機会を特定しています。エネルギー(太陽光、風力、バイオマス)、農作物と加工、教育と訓練、住宅、水と衛生に関する投資家のための包括的な機会を紹介する投資可能性領域が特定されています。アフリカの245の投資可能領域のうち109がグリーン&ブルーエコノミーに割り当てられ、その大半がジブチ、ガボン、ケニア、モーリシャス、モロッコ、ナミビア、ナイジェリア、チュニジアといった国で特定されました。

このような背景から、UNDPは、アフリカ大陸におけるグリーン&ブルーエコノミーへの投資機会を紹介するとともに、地域統合を促進する可能性を含め、アフリカ全域でSDGs投資機会の実現に貢献する意志のある国内外の投資家との対話を目的に、アフリカ大陸投資会議を開催します。