2025年グローバル多次元貧困指数(MPI)報告書『重なり合う苦難:貧困と気候ハザード』
2025年グローバル多次元貧困指数(MPI)報告書『重なり合う苦難:貧困と気候ハザード』
2025年10月16日
『重なり合う苦難:貧困と気候ハザード(Overlapping Hardships: Poverty and Climate Hazards)』と題して、国連開発計画(UNDP)とオックスフォード大学が共同で作成したこの報告書は、気候ハザード関連のデータと多次元貧困関連のデータを初めて重ね合わせたものです。その結果を見ると、貧困はもはや単独で扱える社会経済問題ではなく、プラネタリー圧力や情勢不安と深く結びついた問題となっていることが分かります。
報告書によると、深刻な多次元貧困の中で暮らす人々計11億人のうち78.8%に相当する8億8,700万人は、同じ国の中でも酷暑、干ばつ、洪水、大気汚染という4つの重要な気候ハザードのうち少なくとも1つに晒された地域で暮らしています。気候ハザードに晒された人々は、さらに大きな不利益を被ります。貧困に環境的ショックという追加的な課題が加わり、これがさらに貧困の度合いを高め、深めるという悪循環が生じるからです。