日本とUNDP、コートジボワールにおける市民保護強化を通じた持続可能な社会的結束の実現に向け協力

2024年2月23日
The Côte d'Ivoire grant signing
Photo: UNDP

2024年2月13日、日本政府と国連開発計画(UNDP)は、コートジボワール政府の立会いのもと、無償資金協力「持続可能な社会的結束のための市民保護強化計画」に関する書簡の交換を行いました。このプロジェクトは持続可能な市民保護及び結束を強化することを目的としており、日本政府の支援により、ダブー、グランバッサム、ドロポ、フェルケセドゥグー、テングレラの各市町村の市民保護センターの運営キャパシティの向上を目的としています。

署名式にはディオマンデ・ヴァゴンド内務・治安大臣が出席しました。UNDPコートジボワール常駐代表のキャロル・フロレ・スメレツニアク氏は、日本の支援によって不安定な治安情勢にある対象地域の90万人以上の受益者が支援されると述べました。また、本プロジェクトへの支援を通じ、日本政府のコートジボワールにおける市民保護強化への課題解決に向けた主導的な役割を称賛しました。

本プロジェクトには日本政府から4.93億円が供与され、3年間にわたり5つの市民保護センターのインフラの修復、作戦・訓練スペースの整備、備品の提供、そして市民保護に対する意識向上キャンペーンや地域経済活性化への取り組みを実施します。

杉山弘樹在コートジボワール共和国日本国臨時代理大使は、より安全で安定した社会の実現に向けたコートジボワールの取り組みを支援する日本政府の決意を改めて表明しました。

ヴァゴンド大臣は日本政府とUNDPの支援の下、2021年4月15日および16日にヤムスクロ市で開催された市民保護に関するワークショップにて本プロジェクトが発足したことを振り返りました。このワークショップでは、コートジボワールの市民保護システムの現状評価、長所と短所の特定、強化に向けた提言の策定が行われました。

コートジボワールでは無償資金協力「市民保護の向上のための防災能力強化計画」を2018年7月から2021年10月まで実施し、250人の市民消防士が装備と訓練を受け、各地域で消防士と地域社会の結束が強化されました。

ヴァゴンド大臣は、すべてのプロジェクト・パートナー、特に日本とUNDPの継続的な支援に感謝の意を表明しました。また、国家市民保護局のアマンコウ・カシ・ギャバン局長の効果的なリーダーシップも称賛しました。式典には受益都市の地域コミュニティの関係者も参加し、プロジェクトの成功にはあらゆるレベルでの協力が重要であることを強調しました。

出典:UNDPコートジボワール