Youth Co:Lab Japan:シティグループとデロイト トーマツ グループが社会起業家に合同メンタリング実施

2023年7月18日
Photo: UNDP Tokyo

国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションとの共催プログラム「Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)」の一環として、この度、シティグループとデロイト トーマツ グループが社会起業家に対して、3カ月超に及ぶ合同メンタリング・セッションを実施しました。

2023年2月より両グループは合同チームを立ち上げ、昨年開催した ユース・コーラボのSDGsビジネスコンテスト、「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2022」で受賞した3組の社会起業家チームに対し、定期的なメンタリング・セッションを行いました。 

また6月27日には、メンタリングの成果発表会が行われ、メンタリングを受けた3組、及びデロイト トーマツ グループとシティグループのメンター陣、そしてUNDP駐日代表など、関係者が一堂に会しました。受賞者3組は、メンタリングの成果として、それぞれの学びや成長について報告し、メンタリングの成果として改善された事業をPRするピッチを披露しました。また、メンターや関係者と質疑応答や意見交換を行いました。

メンタリングを受けた3組の社会起業家は、今回の合同メンタリングについて、以下のように述べています。


本嶋向日葵氏 (ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2022 Leave No One Behind賞 受賞 )

事業内容:「冷蔵庫プロジェクト 〜ビジネスの力で貧困の連鎖を断ち切る〜」 

シティのメンターの方々は金融のプロであり、高校卒業したての自分が持ちえない金融の知識や、投資側のマインドなどを詳しく説明してくださいました。デロイト トーマツ グループのメンターの方は東南アジアでの起業経験をお持ちで、東南アジア市場での起業独特の難しさへの理解や、対処法を教えてくださいました。そして、メンターの方から勧められて読んだ本『グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換』の事例が、自身のプロジェクトのロードマップとなりました。


株式会社Dots for 中田渉氏 (同大会 スケーラビリティ(汎用性)賞 受賞)

事業内容:「アフリカ農村部のデジタルプラットフォーム構築」

投資家の方にプレゼンをすることが多い中で、本音のところのフィードバックを得られる機会は限られます。今回のメンタリング・セッションでは、利害関係もない中で忌憚なき意見を頂けて、Dots forの事業躍進のために、シビアでありつつも大変ためになる時間になったと感じています。


株式会社WAKU 姫野亮佑氏 (同大会 観客賞 受賞)

事業内容: 「林業に持続可能性をもたらす新たなテクノロジーを活用した「林業用高生育苗」の生産」

ユース・コーラボのソーシャル・イノベーション・チャレンジに出場した際、まだ事業はアイデア段階でしたが、メンタリングを経てよりブラッシュアップされ、現在は資金調達に向けて投資家とお話を進めています。社会にインパクトを"持続的に"もたらすために、ビジネスのフォーマットを活用する。そのために何をすべきであるかを、シティとデロイト トーマツ グループ様に教えていただきました。


 

3組のメンタリング成果発表を受けて、メンターチームも本合同メンタリングの意義を再確認しました。シティグループ証券株式会社の 三重野 有コーポレートトランスフォーメーションアドバイザリーディレクターは、「社会起業家の皆様が、持続可能な社会構築への貢献へ資する事業をそれぞれのアングルから起業されており、弊社としても社会的意義の高い取り組みとして証券、銀行における各分野の多数の専門家でメンターを務めさせて頂きました。最後の方ではチームが一丸となって取り組む等、持続可能な社会形成をそれぞれの想いで紡ぐ素晴らしい機会だったと思います。この活動が広がり波及していくことを真に願っております。」 と述べました。 

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 戦略ユニット責任者の波江野 武 執行役員/パートナーは、「本件は、高い志と素晴らしいビジネスアイデアを持つ社会起業家の皆様が、幅広い専門性や経験を有する第一線のプロフェッショナル達とアイデアを深めビジネスをより持続的なものにしていくという、素晴らしい機会であったと思います。そのような場に参画させて頂き貢献させて頂くことが出来たことに私達メンバー一同非常に誇りを持っております。」 と話しました。


Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)について  
国連開発計画とシティ・ファウンデーションの共催で、起業家エコシステムの強化を目的に、2017年にアジア太平洋地域で発足しました。若者がリーダーシップを発揮し、社会革新を起こし、起業家精神を持つことによりSDGs(持続可能な開発目標)実行の加速を目指す、若者向けのエンパワーメントプログラムを展開します。産学官民と若い世代を繋いで対話を促すほか、SDGsの達成を目指す社会起業家コンテストを開催、入賞者にメンター制度などの独自のネットワークを活用したスプリングボード・プログラム(アクセラレーター・プログラム)を提供し、起業家エコシステム内の協力団体と連携しながら若者の21世紀を生きるスキル開発に取り組んでいます。  
 日本におけるユース・コーラボの詳細は、国連開発計画(UNDP)のウェブサイトおよびソーシャルメディアにて随時発信します。  
 https://www.undp.org/japan | Twitter: @UNDPTokyo | Facebook: @UndpTokyo

国連開発計画(UNDP)について   
UNDPは貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つためにたたかう国連の主要機関です。170か国において人間と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じ支援を行っています。https://www.undp.org/japan  | Facebook: @UndpTokyo | Twitter: @UNDPTokyo

シティ・ファウンデーションについて  
シティ・ファウンデーションは、経済的困難に直面する世界中の人々の生活の質の向上をミッションとした、シティグループの慈善基金です。ファイナンシャル・インクルージョン、若い世代の雇用、健全で活力に富む社会の実現などの取り組みに投資しています。シティグループの持つノウハウや社員のボランティア参加をフルに生かした活動を進めています。詳しくはwww.citifoundation.comをご覧ください。

デロイト トーマツ グループ WorldClassイニシアチブについて  
WorldClass(ワールドクラス)とは、Deloitteが全世界で進める取り組みで、教育(Education)・スキル開発(Skills)・機会創出(Opportunity)の3分野で2030年までに累計1億人の人々に対しポジティブなインパクトを及ぼすことを目指しています。デロイト トーマツ グループもDeloitteのグローバルネットワークに属するファームとして、寄付、ボランティア、プロボノ支援など幅広い角度からWorldClassに取り組んでいます。