被災者から伝承者へ~希望の津波ストーリー〜  

第3回世界防災フォーラム UNDP・東北大学共催セッション

2023年3月8日
Event Details

11 3月 2023

9:40 - 11:10

仙台国際センター大ホール・オンライン

このたび、 UNDPは東北大学との協力により、津波対策に取り組む人々の声を第3回世界防災フォーラムに届けます。2023年3月11日の共催セッションでは、「津波のおはなし絵本シリーズ」5作目として、「津波の被災地をめぐる旅」を発表します。2011年の東日本大震災で被災された東北の人々の経験と、復興に関するさまざまな物語を集め、UNDPと東北大学が共同で制作しました。     

UNDPは「アジア太平洋地域学校津波対策プロジェクト(津波プロジェクト)」を通じ、学校や地域社会で津波に対する防災意識の向上に取組む多くの人々に出会いました。 その一人が、インドに住む9歳のケニットくんです。ケニットくんは、津波プロジェクトの一環として実施された避難訓練に参加したことがきっかけとなり、津波に対する防災意識の向上に取組んでいます。

また、ソロモン諸島では、津波の被災リスクが高い学校で避難訓練を行った際に、津波から生還した教師のデュリーさんに出会いました。タイでは漁師のスラチャートさんが2004年のインド洋大津波の経験を、インドネシアではミランダさんが、 2018年のスラウェシ島地震で発生した津波をかろうじて生き延びた経験を話してくださいました。2021年には、火山の噴火による津波が発生したトンガで、国家緊急事態管理庁で運転手を務めるリオアさんから、人々に津波からの避難を呼びかけ続けた経験を聞きました。

このようなインパクトが大きい津波の実体験をUNDPは、 「津波のおはなし絵本シリーズ」として出版しました。その目的は、日本を含むアジア太平洋の各国で集められた実体験を知ることで、津波に対する子どもたちの意識を高めることです。 

UNDPと日本は、防災や災害への対応、復興、レジリエンスの構築と強化において長年にわたって協働を続けています。 津波プロジェクトは2017年より日本政府の支援のもとで、アジア太平洋地域の24か国で実施され、これまでに19万人を超える生徒たちが避難訓練に参加しました。 

こちらのリンクから当日オンラインでイベントをご視聴いただけます。

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