「Lowering the Cost of Borrowing in Africa」 UNDPによる政策提言(日本語版)ローンチイベント

ハイブリッドで開催

2023年7月13日
メディアカード
Event Details

21 7月 2023

13:00-14:30

国連大学 1階 アネックススペース

国連アフリカ経済委員会の分析では、2030年までに持続可能な開発目標(SDGs)を達成するためには、毎年1.3兆米ドルをアフリカ大陸に投資する必要があります。他方、アフリカ各国は、貿易での収入や無償資金協力で得られる金額では、これらの投資額をまかなうことはできません。アフリカがSDGsを達成するためには毎年2千億米ドルが不足していると見積もられています。また、中所得国となり多額の譲許的融資(無利子での融資)を得ることができなくなった国がアフリカでは増えてきており、これが、多くのアフリカの国が借金を背負わなければならない理由の一つとなっています。大手の信用格付機関はアフリカの借入国の信用度を決定し、その各付けによって、各国が債務に対して支払う利息の額や、借入国に流入する金額が決定されており、国連開発計画(UNDP)がブルッキングス研究所と発行した新しい報告書「Lowering the Cost of Borrowing in Africa」では、アフリカ諸国の信用格付けにいくつかの特異性があることを指摘しています。

この度、本報告書執筆を担当したUNDPアフリカ局チーフエコミスト, レイモンド・ギルピンの来日の機会を捉え、政策提言の日本語版をローンチする公開イベントを開催いたします。日本とアフリカの関係では2022年にチュニジアで開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)でもより広く「開発金融」の課題が取り上げられており、日本の官民セクターの見識者とのパネルディスカッションを通じて、アフリカの抱える資金調達の根幹を担う課題について議論をします。


開催概要:

  • 日程:2023年7月21日(金)
  • 時間:13:00 − 14:30
  • 会場:国連大学ビル1階 アネックススペース(対面とオンライン)
  • 共催:東京大学未来ビジョン研究センター(IFI)・国連開発計画(UNDP)
  • 言語:日本語・英語 (同時通訳)
  • 参加費:無料
  • フライヤーダウンロード
  • お申込み:要事前登録 

 

プログラム:

13:00 – 13:03:開会挨拶・趣旨説明 | ハジアリッチ秀子 UNDP駐日代表

13:03 – 13:21:基調講演 | レイモンド・ギルピン UNDPアフリカ局チーフエコノミスト

13:21 – 14:11:パネルディスカッション

  • レイモンド・ギルピン UNDPアフリカ局チーフエコノミスト
  • 椿進 AAIC 代表パートナー

14:11 – 14:27:フロアからの質疑応答

14:27 – 15:00:総括モデレーター | 二村伸 NHK専門解説委員

 


講演者詳細:Dr. Raymond Gilpin

UNDPアフリカ局のチーフエコノミスト兼戦略・分析・調査チーム長として、同局のアフリカ戦略立案と各種報告書の執筆並びに監修を行い、また同局傘下のアフリカ各国事務所に在籍するUNDPのエコノミストネットワークを管理。UNDPでの勤務以前は、ワシントンDC所在のAfrica Center for Strategic Studiesの学長、the US Institute of Peaceの経済部長やビジネスと平和に関するタスクフォースの議長を歴任、ウェブベースのInternational Network for Economics and Conflictを監督したほか、アフリカ開発銀行、世界銀行、シエラレオネ中央銀行でリサーチ・ディレクターとしての勤務経験を有する。経済と平和に関する功績により、2015年にアトランタのモーハウスカレッジのMartin Luther King Collegium of Scholarsに入会。英国ケンブリッジ大学で開発経済学の博士号を取得。 

問い合わせ先:

UNDPアフリカ局 
aya.oguri@undp.org (大栗)
chika.kondoh@undp.org (近藤)