植物のストレス応答物質「グルタチオン」で食料安全保障を実現

株式会社 WAKU 姫野亮佑氏

2026年6月30日
WAKU logo with slogan: Solving social issues by leveraging new agricultural technologies.
Image: Waku
SDGs Entrepreneur

チャレンジ賞

本事業は、植物の抗酸化物質であるグルタチオンを活用したバイオスティミュラント技術を開発し、化学肥料に依存しない持続可能な農業の実現を目指しています。高温や干ばつ、塩害などの気候変動ストレス下でも作物の生育を安定させ、環境負荷の低減と生産者の所得向上を両立。グルタチオン製造から手がけることで食料安全保障に貢献し、「人類の食を守る」というミッションのもと、環境と経済が共存する農業モデルを創出します。

Theory of Change: TOC

2026年2月現在

関連する持続可能な開発目標(SDGs)

SDG 2 SDG 13 SDG 15

長期アウトカム

気候変動下の世界でも農業を持続可能なものにする

気候変動による高温・干ばつ・塩害などのストレス環境下でも安定した農業生産を可能にし、環境負荷を減らしながら食料安全保障を実現する。化学肥料依存から脱却し、土壌生態系の回復と生産者の所得向上を両立する。 

中間アウトカム

環境負荷を減らしながら、安定した収量と農家の所得向上を実現する。

グルタチオンバイオスティミュラントを活用することで、化学肥料の使用量を20〜30%削減しながらも、作物の生育安定と品質向上を達成する。これにより農業経営のコスト構造が改善され、農家の収益性が高まる。

アウトプット

グルタチオンバイオスティミュラントを国内外の農業現場で普及・実証する。

日本・東南アジア・ウクライナなどで、気候変動に強い農業モデルとして年間100件以上の実証圃場を展開する。現場データを収集し、大学・研究機関と連携してエビデンスを蓄積。

活動

グルタチオンを活用した環境負荷低減型農業の開発・実証・普及を行う。

大学との共同研究などによるバイオスティミュラントの効果検証、農業法人・自治体とのフィールド実証、現地農家への教育・普及活動、そしてPR・メディア発信を通じた認知拡大を行う。これらの活動を通じ、科学的根拠に基づく農業のアップデートを推進する。

インプット

科学・人材・ネットワークを活用したオープンイノベーション

グルタチオンの化学・生物学的知見をもとに、大学研究者、農業法人、行政、投資家など多様なパートナーと連携。研究開発資金、技術ノウハウ、データ基盤、人材育成などを統合し、学術と実践を往復する体制を構築している。

課題と対象

気候変動によって生産が不安定化する農業を、持続可能で利益の出る産業へ転換する。

課題:

世界の農地の約3割が塩害・乾燥化などの環境ストレスにさらされており、日本でも高温障害や化学肥料コストの高騰によって生産性が低下している。従来の化学肥料に依存するモデルでは、環境負荷とコストの両面で限界を迎えている。 

対象:

国内外の中〜大規模農業法人、自治体、環境配慮型農業に転換したい生産者を主対象とする。また、将来的には若手農業者・学生・アグリスタートアップなど、次世代の担い手が科学的かつ持続可能な農業を実践できるよう支援する。