株式会社Dots for |大場カルロス、外村璃絵
アフリカ農村部向けデジタルサービスハブ
2026年6月30日
UNHCR賞・八千代 FUTURE IMPACT賞
本事業は、アフリカ農村における通信・デジタルアクセス不足が生む情報格差と収入格差を解消するため、分散型通信設備「DC Box」とWebアプリ「d.CONNECT」を一体で提供する取り組みです。学習、仕事、マーケットプレイス、印刷、充電、スマホ割賦などの機能を村に実装し、住み慣れた地域にいながらデジタル経済に参加できる基盤を構築しています。2021年以降、ベナンやセネガルを中心に600以上の村で展開しており、2030年までに西アフリカ2億人への便益提供を目指しています。
Theory of Change: TOC
2026年2月現在
関連する持続可能な開発目標(SDGs)
長期アウトカム
農村に暮らす人々が日常的にデジタルサービスを使い、収入を増やしながら学ぶ機会を広げ、都市に出稼ぎに行くために家族と離れ離れになることが農村社会を実現。アフリカ地方の制約をなくす。
分散型通信設備「DC Box」とデジタルサービス「d.CONNECT」に、印刷や充電、信用スコアを使ったスマホやバイク・農機具などの分割購入、デジタル仕事の機会を組み合わせることで、村を「つながり、稼ぎ、続いていく」場所へ変える。2030年までに、西アフリカで2億人がその恩恵を受けられる規模への拡大を目指す。
中間アウトカム
通信や端末へのアクセス、金融サービスへのアクセス、資産の増加、デジタルスキルの活用、仕事の機会が広がり、世帯の収入や自由に使える時間、学習に使える時間が増える。
d.CONNECTの登録者数や学習修了数、AIデータ作業などの就業件数、分割販売やマーケットプレイスの取引実績、村内での印刷ページ数や充電回数を通じて、人々の行動や生活の変化を可視化。実際に、一部の地域では大きな収入増加も確認されている。
アウトプット
DC Box 設置数、創出した雇用数、収入向上率、スマホやバイク・農機具などの割賦販売台数、印刷・充電。 利⽤回数などの直接成果
2021年以降、ベナン・セネガル・ザンビアを中心に600以上の村で展開。村内の印刷・コピー提供やスマホの⼊⼿容易化、ローカル就業案件の供給など、村内完結の利便性を拡⼤。
活動
分散型通信「DC Box」の設置運⽤と d.CONNECT上の仕事の動画で学習でき、そこで得た知識で事業を始めるために必要な物品を分割購入ができるECサービスや、スマホでできる仕事(AIデータ作業など)、印刷・充電といった村で必須とされるサービスを一つにまとめたデジタル基盤。
DC Boxは、基地局に頼らず、短時間かつ低コストで使えるローカル通信環境を、太陽光充電対応で提供。d.CONNECTは、学習、仕事(AIデータ作業など)、分割購入ができるマーケット、印刷・充電といったサービスを一つにまとめたデジタル基盤。
インプット
デジタル機器、スマートフォン、農村課題解決に特化したサービス提供、現地人材、提携先の技術・製品
資本・助成、製品協業(例:ブラザー⼯業との印刷サービス実装)、AIデータ関連の業務提携(APTO)等を活用し、得られるデジタル・アナログのデータを使って農村の課題解決に特化したサービスを提供し、初期投資と運営費の最適化を図る。
課題と対象
通信や端末、電力、スキル、仕事の不足とそれを解決するサービスの不在により、農村では情報や働く機会に差が生まれ、収入格差が固定化。
課題:
アフリカの農村では通信網が十分に整っておらず、移動や印刷、支払いに多くの時間とお金がかかっている。従来の基地局整備では投資回収が難しいため、通信インフラが整備されず、事業者が気軽にサービスを展開できない。
対象:
対象は西アフリカを中心とした地方の農村世帯。まずはベナンとセネガルで展開し、すでに600以上の村で得た実績を活かして、2030年に向けて数千万人規模へと拡大の見込み。